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2023年06月27日タイルカーペット 10年経つと・・?

 

オフィスビルの共用廊下の仕様として主流になっている タイルカーペット。

種類や色が豊富で、近年は模様が入っているなど デザイン性の高いものも 多く見かけるようになりました。

カーペットデザインは 建物の印象を一変させる 重要な要素です。

仕事柄、日々 多くのオフィスビルを訪れる中で、建具や照明とのコーディネートを見るのも 楽しみの一つとなっています。

素敵なデザインについては また別でご紹介したいと思いますが、今回は 過去に施工したカーペットが約10年を迎えたのを機に、使用感・メンテナンス性について検証してみました。

 

タイルカーペットのメリット・デメリット

今回取り上げるのは、元々、Pタイルが敷かれていた廊下を、10年前、タイルカーペットに貼り替えた物件です。

 

Pタイルの良さは、汚れても簡単に拭き取れる 清掃のしやすさにありました。

ただ、ヒビが入ってしまうと見栄えが悪くなるのですが、コンクリートにしっかり貼付けられているので簡単には交換できないという悩みはありました。

 

一方タイルカーペットは、歩き心地がやわらかく、コツコツという音が響かない良さがあります。

コーヒーなど飲み物をこぼすとシミになってしまうのでは?という印象がありますが、実はすぐに拭くときれいに取れます。

「カーペットが汚れたので貼り替えたい」と、よくご相談を受けますが、よほど汚れた箇所以外は清掃できますよ、とお掃除方法をお伝えしています。

くわしくは⇒ 東リさんホームページ

 

もし、どうしても汚れが取れない場合でも、貼り替えが容易です。

 

ただしタイルカーペットにも弱点があります。

「色褪せ」・「へたり」です。

人が多く通る部分は、「けもの道」のような筋ができてしまい、なかなか清掃では落とせません。

全体的に色褪せてきている場合は、汚れた部分だけ新品に貼替えると かえって色が浮いてしまうこともあるので、端の方のカーペットと入れ替えるなど工夫が必要です。

 

またデスクの下など、椅子のキャスターや足でよく踏まれる箇所について「糊が剥がれたので貼ってもらえませんか」というご相談を受けて見に行ったら、カーペット自体 元の厚みの半分くらいのペラペラ状態になっていて 驚いたこともあります。

やはり寿命はあるということでしょう・・

 

汚れが目立ちにくい色・デザインは?

写真は施工当時のものと、約10年経過後のものです。

(メンテナンスとしては、日常清掃は掃除機がけ。年に一度、ポリッシャーで洗浄をしていました。)

 

全体的に色が薄くなり 当初くっきりしていたカーペットの境目は ややボンヤリしてきています。

よく歩く真ん中の部分は少し黒ずんでいるのがわかりますが、「けもの道」というほどにはなっていません。

細かなシミ汚れも それほど気になりません。

 

採用したカーペットが濃い色であったので黒ずみが気にならず、さらに単色ではなく細かなストライプが入っていたので、小さなシミ汚れが目立たないのでは、と考えています。

品番: メイン[GA1206S]、縁のライン[GA1203S]

 

実は、こちらのデザインは 東リさんにプランを2パターン作って頂き、テナント様が投票して決定したプランです。

そんな経緯もあり、大切に使ってくださっている方が多いことも、もしかしたら綺麗を保っている理由かもしれません。

 

 

  • タイルカーペット 10年経つと・・?の写真
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